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脱毛はワキガ対策になる?

ワキガは、独特な臭いを発生させる病気です。周りの人を不快にさせていないか気になることで、精神的なストレスが溜まります。ワキガの臭いが気になり、生活に支障をきたしている方もいるのではないでしょうか。実は、脱毛すると、ワキガの臭いを減らせるといわれています。今回は、脱毛はワキガ対策になるのか、詳しく解説します。

ワキガを根本から改善することはできない

ワキガは、アポクリン腺から出る汗によるものです。アポクリン腺から出る汗には、タンパク質やアンモニアなどが含まれており、皮膚の常在菌が汗の成分を分解することで独特の臭いを発生させます。なお、もう1つの汗腺であるエクリン腺からは、無臭の汗が出ます。

このように、ワキガの原因はムダ毛ではなく汗腺であるため、脱毛してもワキガの改善は期待できません。

臭いを抑えられる可能性はある

脱毛によってムダ毛をなくすことで、臭いを抑えられる可能性があります。アポクリン腺から出る汗は、ムダ毛に絡むことで長時間留まります。それだけ雑菌が増えやすく、臭いも発生しやすくなるのです。

脱毛でムダ毛をなくすと、アポクリン腺から出る汗が長時間留まらなくなり、臭いを抑えられることが期待できます。また、エクリン腺から出る汗は直接的なワキガの原因ではないのですが、蒸発するときにアポクリン腺から出る汗の臭いを周囲に飛散させ、ワキガの臭いを悪化させる場合があります。

ムダ毛をなくせば、エクリン腺から出る汗も留まりにくくなるため、アポクリン腺から出る汗も飛散しにくくなるでしょう。

ワキガの改善には他の治療が必要

ワキガの治療法には、アポクリン腺を目視で取り除く方法やレーザーを用いた方法などがあります。脱毛に使用する医療レーザーではワキガを改善できません。脱毛とは別に、ワキガの治療を受けましょう。一時的に臭いを抑えるボトックス注射は1回約3万円、レーザー治療は約10万円となっています。

自費診療であるため、クリニックや病院によって費用が異なります。事前に確認しておきましょう。

脱毛後にワキガが悪化することはある?

脱毛後、ワキガが悪化したという方もいます。これは、ワキガが悪化したのではなく、脱毛の施術を受けるときに、ワキガの臭いを指摘されないか心配し、緊張性の汗をかいたことが原因だと考えられます。汗が増えることで周囲に臭いが飛散しやすくなり、ワキガが悪化したと感じたのです。

また、脱毛後は一時的に毛穴が開きます。開いた毛穴に皮脂や古い角質が詰まって酸化し、臭いを発生させることがあります。いずれにしても、脱毛後にワキガが悪化したと感じた場合は、皮膚科医に相談した方がいいでしょう。原因がわかれば不安も和らぎ、結果的に良い方向へ進むと考えられます。

ワキガが気になって脱毛の施術を受けられない場合の対策

ワキガの臭いで不快な思いをさせていないか、施術する人のことを気遣う方もいるでしょう。アポクリン腺から汗が出ていなければ問題ないので、施術を受ける前に汗をしっかりふき取っておくことをおすすめします。

それだけで、臭いが抑えられるでしょう。また、思い切ってワキガであることを伝えておくのも1つの手段です。医療レーザー脱毛は、医師や看護師など医療従事者が行うため、ワキガだからといって心の中でさげすまれることはありません。

まとめ

ワキガは、脱毛で完全に解消することはできませんが、臭いを抑えることは可能です。少しでもワキガの臭いを抑えたいという方は、脱毛してみてもいいでしょう。また、ワキガの治療法にレーザーを使った方法がありますが、脱毛に使用するレーザーでは治療できません。脱毛でワキガの臭いを抑えたり、治療を受けたりして、ワキガの悩みを解消させましょう。

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